ボディスピーチの科学:アンソニー・ロビンズの「トライアド」と東洋思想「身口意」の共通点

あなたは、ご自身の「状態(ステート)」を、意識的にコントロールできているでしょうか?

プレゼンの前に襲ってくる緊張。
重要な交渉で、頭が真っ白になる感覚。
または日常の中で、なぜか湧き上がってくる不安や焦り。

私たちは日々、目に見えない「心の状態」に、大きく左右されながら生きています。

もし、この「状態」を、まるでテレビのチャンネルを切り替えるように、自在にコントロールできるとしたら、
あなたの人生やビジネスのパフォーマンスは、どれほど飛躍するでしょうか?

私がボディスピーチ(独自のおがたメソッド)を通して一貫してお伝えしているのは、そのための技術です。
その根幹には、古代から伝わる「身口意(しんくい)」という、仏教の叡智があります。

  • 身(しん): 身体の行い(姿勢、所作、呼吸)
  • 口(く): 言葉の行い(使う言葉、声のトーン)
  • 意(い): 心の行い(意識の向け方、在り方)

この3つが一致した時、人は初めて、内なる静けさと、外への影響力を、同時に手にすることができる。
これが、私が長年の探求の末にたどり着き、科学的知見と融合させて体系化した、ボディスピーチの神髄です。

西洋の頂点が、東洋の叡智にたどり着いた

実は、先日、私は改めて、感動と衝撃的な「再発見」をしました。
この「身口意」という思想が、決して東洋だけの特殊なものではない、という事実です。

世界No.1コーチと称され、歴代アメリカ大統領から、レオナルド・ディカプリオのようなハリウッドスターまで、数々の一流アスリートや経営者を指導してきたアンソニー・ロビンズ氏。

歴代アメリカ大統領:
ビル・クリントン氏:弾劾裁判の渦中にあった際に、彼のコーチングを受けたと公に語っています。
ドナルド・トランプ大統領も、彼の著書を称賛しています。

ハリウッドセレブ:
レオナルド・ディカプリオ氏
ヒュー・ジャックマン氏
オプラ・ウィンフリー氏(彼女自身もメディアの女王ですが、彼のセミナーに参加しています)

トップアスリート:
セリーナ・ウィリアムズ氏(テニス界のレジェンド)
アンドレ・アガシ氏(元テニス世界王者)
ゴールデンステート・ウォリアーズ氏(NBAの強豪チーム)

トニーのコーチング哲学の根幹に据えている「トライアド(The Triad)」という理論があります。
彼によれば、人間の「状態」を決定づけるのは、下記の3つの要素の統合だと言います。

  1. Physiology(生理機能): あなたが、身体をどう使っているか。
  2. Focus(フォーカス): あなたが、何に意識を向けているか。
  3. Language(言葉): あなたが、どんな言葉を使っているか。

お気づきでしょうか?

アンソニー・ロビンズ(トライアド)おがたまゆみ(ボディスピーチ)仏教(身口意)
Physiology(生理機能)身体の使い方(所作、呼吸、姿勢)身(身体の行い)
Language(言葉)言葉の選び方口(言葉の行い)
Focus(フォーカス)意識、在り方、アイデンティティ意(心の行い)

なんと!この一致は、偶然ではありません。
これは、西洋の自己啓発の頂点が、何十年もの実践と探求の末に、東洋の古代の叡智と、同じ山頂に、異なるルートからたどり着いたことを示す、完璧な証拠なのです!!
出方が違うけど同じ。普遍的な真理だからこそ、誰でも実践できるわけです。

トニーといえば、火渡り。ということで今日は、AIで画像を作成してみました。

普遍的な真理だからこそ、誰でも実践できる

人間のパフォーマンスとコミュニケーションの「真理」は、文化や時代を超えて、普遍的です。
だからこそ、それは特別な才能を持つ人だけのものではありません。

  • 身体の使い方を変えれば、心が変わる。
  • 意識の向け方を変えれば、世界が変わる。
  • 使う言葉を変えれば、人生が変わる。

この、シンプルで、力強い原則を、あなたも、今日からご自身の身体で体感することができます。

例えば、次の会議に臨む前に。
ただ資料を読むだけでなく、
胸を張り、深く呼吸をし(生理機能:Physiology)、
「失敗したらどうしよう」ではなく、「どうすれば貢献できるか」と考え(フォーカス:Focus)、
「大変だ」ではなく、「面白い挑戦だ」と口に出してみる(言葉:Language)。

たったそれだけで、あなたの「状態」は変わり、会議室に放つ“空気”が変わり、そして、結果が変わるのです。

古代の叡智と、現代自己啓発の最先端が、奇しくも同じ結論にたどり着いた、この普遍的な真理。
その探求の旅に、終わりはありません。

もし、この「状態を整える」技術の、さらに具体的な実践方法に興味を持たれた方は、ぜひ私の他のブログ記事や、現在執筆中の書籍も、楽しみにお待ちいただければ幸いです。

ボディスピーチとは?ページも、ぜひ併せてご覧ください。

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