トラウマを力に変える「ご神木理論」– 20年間の自己対話が生んだ、人生の脚本書き換えメソッド

「自分の過去を消してしまいたい」
「どうして私だけが、こんなに苦しい思いをするのだろう」

かつての私は、いつもそんな思いを抱えて生きていました。
幼少期のトラウマ体験は、私の心に深く重い根を下ろし、大人になってからも「自分には価値がない」という自己否定のブレーキをかけ続けていたのです。

そこから抜け出すために、いいと聞いたことは何でも実践してきました。その中で、20年間続けてきたことがあります。それが、「ダイアログジャーナル(自己対話ノート)」と「ウォーキング」の掛け合わせでした。

「陰」と「陽」を受け入れ、内なる木を育てる

私たちはつい、ポジティブなこと(陽)だけを求め、ネガティブな感情や過去のトラウマ(陰)を隠そうとしてしまいます。
しかし、あるとき、熱田神宮のご神木を見ながら、ふと私は確信しました。
が当たる目に見える枝葉を支えるには、土に潜っていて見えないけど、どっしりした根(土台)がないと崩れてしまう。

なぜ、陰の体験をするのだろうか?
否定(抵抗)するから苦しいのかもしれない。一旦、全部受け入れてみたらどうなのだろうか?


陰陽は等価交換する、という言葉があります。
光が大きい人は、それだけ闇も大きい。ということは、私は闇が大きいから、光も大きいはずだ…そんなことをジャーナルに書き始めた頃から、物事の捉え方が変わっていきました。
光を見始めたら、闇のおかげで、光が存在することがわかってきたのです。

その瞬間、オセロが全部ひっくり返ったように、目の前の景色が変わりました。

ネガティブな経験や、見たくない過去も、すべてはあなたという木を支える「根っこ」になります。
もし、あなたの中に「神様」が宿っているとしたら、あなたは自分自身をどう扱いますか?
大切に敬い、堂々とそこに存在することを許すはずです。


私は長い間、自分には価値がないと思ってきたので、自分を大切にすることができませんでした。
熱田神宮のご神木に何か特別なものを感じ、何度も何度も見に行きました。あるとき、ふと自分をご神木だと扱ったら、私は自分のことを価値がないと思うだろうか?と自問自答しました。

そこから、です。「自分をいるだけで価値がある」と思えたのは。
涙が溢れて止まりませんでした。

この、「陰と陽を統合し、自分自身を尊い存在として扱う」という思想から、私の『ご神木理論』は生まれました。

実は、私はこの境地に辿り着くまでに約「20年」という長い時間をかけてしまいました。
かつての私は、ノートに罪悪感や恐れ、絶望…過去のトラウマといった「ネガティブな感情」を必死に書き出し、向き合い続けていたのです。
しかし、ネガティブにフォーカスし続けると、心はその重いエネルギーに縛られ、かえって疲弊してしまうことに気づきました。

心理学の「エクスプレッシブ・ライティング(感情の吐き出し)」は、確かに初期の応急処置としては効果がありました。
ですが、「ネガティブな感情を深掘りし続けると、脳はそのネガティブな波動(周波数)を強化し、そこに留まり続けてしまう」という罠があります。私はここに気づくまで約20年の歳月を費やしてしまったのです。

今、これを読んでくださっているあなたには、そんな遠回りはしてほしくありません。
もっと早く、もっと軽やかに、しなやかに、ご自分を統合して、幸せになってほしいです。

そのためにたどり着いた、最新の「人生の脚本を書き換える3つのプロセス」をご紹介します。

3段階のプロセス

ステップ1:書くことで心の安全基地を作りつつ、小さな「許可」を出す

絶望の淵にいるとき、正直、前向きなことは考えられないものです。
まずは、ネガティブを「否定」せず、「今日はもう何もしたくない」「しんどい」という感情すらもそのまま認め、そんな自分に許可を出してあげてください。

  • 何を書く?: その上で、ほんの少しだけ視点をずらします。
    無理に前に進もうとか、何か夢を描くのではなく、「今、私が少しだけホッとすることは何だろう?」「今日あった、小さな感謝は?」と、今の自分サイズの心地よさを探してみましょう。

    ネガティブな感情は「私が本当に望むもの」を教えてくれる単なるサインです。そこに嫌悪感を持つのでもなく、罪悪感を持つのでもなく、あなたの心が「平安」や「心地よさ」を感じる言葉をノートに集めてみてください。フォーカスを少し変えるだけで、心にある抵抗が減り、エネルギーの疲弊がなくなっていきます。

    私の場合は、「頑張らないと、人生がうまくいかない、愛されない」という思い込みがあることに気づきました。その自分の初期設定に気づいて、本当はどう在りたいのか?を書き出してみました。

    すると、「そのままの自分を肯定してあげたい」「自分を責めるのをやめたい」「自分を認めてあげたい」が出てきました。
    さらに書き進めたとき、気づいたことは、自分以上に無条件に自分を愛せる存在はいない、ということでした。
    ならば、自分が心地よく過ごすことをもっとしてあげようと思えるようになり、たくさんの許可を出し始めたのです。

    書き出すことのメリットは、頭にあるものを視覚化(外部化)することで、自分の望みが明確になります。明確になるからエネルギーが注がれ、いわゆる引き寄せが起こることが体験として実感できます。

ステップ2:ウォーキングで身体から心を動かす

自己対話ノートで心を「心地よい状態(アライメント)」に整えたら、次は外に出て歩きます。
外の空気に触れて、エネルギーを循環させましょう。

私たちの心やエネルギーは「波(ウェーブ)」でできています。つまり、アップダウンするものですから、1歩進んで2歩下がる日があってもいいのです。
歩くこと(身体からのアプローチ)で、手放しが起こります。たとえば、なんとなく元気が出なかったとしても、歩きながら「今日は少し落ち込んじゃったな」と自分を俯瞰することで、感情の波がスッと凪いでいくのを感じるはずです。
アップダウンする感情も丸ごと受け入れ、心地よいエネルギーを全身に循環させるために歩けるようになっていきます。

  • なぜ歩く?: 40-45分歩くというリズミカルな運動は、脳内に「セロトニン(幸せホルモン)」を分泌させます。身体を動かし、風や季節の匂いを感じることで、凝り固まった視野が物理的に広がっていきます。
    「今、ここ」にある自分の身体に意識を向けることで、ご神木のように太く、しなやかな軸ができていきます。

ステップ3:ご神木の視座で見る(意味を見出し、書き換える)

心が平安になり、身体にエネルギーが巡ったら、最後に「過去の出来事」を別の角度から見つめ直します。
つまり、ご神木の視座(高い次元)から過去を見るのです。

  • どうやって?: 「どうして私だけ、こんなにつらいの?」という被害者の視点から離れ、自分の中にいる“ご神木(神様)”の視点から過去を見下ろします。
    例:「あの経験があったからこそ、得られたものは何か?」と自分への質問を変えます(リフレーミング)。

    「あの陰(闇)の経験があったからこそ、私はこんなに深く豊かな根を張れたのだ」と気づくはずです。

過去のトラウマを無理に消す必要はありません。そこに新しい「光(意味)」を当てるだけで、過去に縛られていた「悲劇のヒロインの脚本」は、自らの力で未来を切り拓く「主人公の脚本」へと自然に書き換わっていくのです。

幼少期のトラウマ体験をきっかけに、20年間、ダイアログジャーナル(自己対話ノート)×ウォーキングを実践。
ポジティブ(陽)とネガティブ(陰)の両方の経験を受け入れることの重要性を体現し、内なるご神木を育てる
『ご神木理論』を創始しました。

7060人以上の「内なるご神木」が本来の姿を取り戻すまで

私はこれまで、カウンセリングやコーチングを通じて、7060人以上の方の心と向き合ってきました。
その多くが、過去の私と同じように、声に出せないトラウマや深い自己否定を抱えていました。

しかし、自分の内側にある「陰」を否定せず、フォーカスを「心地よさ(陽)」へと切り替え、丁寧に根を張った人たちは皆、美しく、力強いご神木へと成長していきます。

トラウマは、決してあなたの人生を邪魔するものではありません。
向き合い、フォーカスを変えれば、誰かを深く理解し、優しく包み込むための「最大の力」に変わるのです。

もし今、あなたが過去の痛みで身動きが取れなくなっているなら、動かなければいけないという抵抗をやめて、何もしないで過ごしてください。私も、ただベランダに出て、ボーッと日光浴をしながらコーヒーを飲むだけの日々がありました。
そうして自分を許していると、不思議と「何かしたいな」というエネルギーが少しずつ湧いてきます。
そのとき初めて、自己対話ノートを開いてみてください。

あなたの人生の脚本は、今日、この瞬間から書き換えることができるのです。

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