インド講演レポート:未来のリーダーたちが教えてくれたこと〜「Learn-it-all」のその先に〜

2025年9月インドにて開催された世界経済フォーラムにて、私の講演に参加してくれたインドの大学生たちから、SNSで、私を検索してくれたようで、たくさんのメッセージが届きました。

「I’ll miss you ma’am. Please revisit us again🥰🥺🥹」
(先生、寂しくなります。またぜひ私たちに会いに来てください🥰🥺🥹)

「Your rooted and humble message truly made my day!」
(あなたの地に足のついた、謙虚なメッセージは、本当に私の一日を素晴らしいものにしてくれました!)

「It was such a joy meeting you and feeling your positive energy throughout the event.」
(あなたにお会いし、イベントを通してあなたのポジティブなエネルギーを感じることができて、とても嬉しかったです。)

彼らが伝えてくれたピュアな想いに心を打たれました。
特に印象的だったのは、この言葉です。

「I’m impressed by your gracious, down-to-earth nature, humility, politeness, and discipline – truly inspiring!」
(あなたの優雅で地に足のついた人柄、謙虚さ、礼儀正しさ、規律に感銘を受けました。本当に感動的です!)

学生たちは、私が話した言葉だけでなく、私の「存在そのもの」から何かを感じ取ってくれたことが、とても嬉しく感じます。
私の講演日は、週末にもかかわらず、600-700人の大学生が集まってくれていたそうです。

レポート③で触れた「未来のリーダーシップは、すべてを知っていると思い込む姿勢(know-it-all)ではなく、学び続ける姿勢(learn-it-all)に属する」メッセージ。これは、私が講演の冒頭で、マイクロソフトCEO サティア・ナデラ氏の言葉をお借りして問いかけたものです。
そして、私が提唱するボディスピーチの根幹である「Shin-Ku-I Ichi (身口意一致) = Coherence(一貫性)」。

この”coherence(一貫性)”とは、心(思考)と身体(行動)と意図が一致している状態を指します。

学生たちの言葉から確信しました。
彼らは私の言葉の表面だけを捉えたのではなく、私が身を持って体現しようとした「一貫性」そのものに反応してくれたのです。
そして、彼らが私のことを「humility(謙虚さ)とpoliteness(礼儀正しさ)」を備えた存在として受け入れてくれたことは、日本人が世界に誇るべき価値観が国境を越えて伝わった証だと感じています。

講演後の彼らの投稿には、「coherence is contagious – your state becomes their state.(一貫性は伝染する。あなたの状態が、彼らの状態になる。)」というボディスピーチの核心を、彼らが自ら言語化してくれているものもありました。

日本は今、かつての活力を失いつつあると言われますが、それは「learn-it-all」の精神を忘れ、「know-it-all」の立場に安住してしまったからかもしれません。

インドで出会った次世代リーダーたちの「熱量」と「謙虚さ」の共存は、私たち日本のリーダーシップのあり方を問い直す、大きなヒントになりました。

真のリーダーシップとは、言葉を飾ることではなく、生き方そのもの、存在そのものを通じてメッセージを伝えること。
そして、そのメッセージは国境や世代を超えて、確実に伝わります。

「言葉ではなく、存在で世界を動かすスピーチを。」

もしあなたが今、組織やチーム、次世代とのコミュニケーションに課題を感じているなら、私たちと一緒に、この「存在の力=ボディスピーチ」を磨きませんか?

【お知らせ】
フランス基調講演、インドでの経験を活かし、組織変革と次世代リーダー育成のための企業研修、個人コンサルティングを承っております。ご興味のある方はお問い合わせにてご連絡ください。

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